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カレンデュラの働き
カレンデュラといえば炎症をケアする。と古代から言われてきました。
女性ならではのお悩みのブレンドをオーダーされたとき、少量プラスすることを
ブレンダーの皆さまにはお勧めしています。
見た目も鮮やかなオレンジ色でブレンドティが一気に可愛くなります。
花粉症など最近は特にカレンデュラに注目が集まっています。
しかし上質なカレンデュラが少ないことが心配です。
皆さまにおなじみなハーブですが、確認も込めて少し触れてみたいと思います。
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- カレンデュラは傷ついた皮膚や粘膜を修復する働きを持っています。
学名:Calendula officinalis
科名:キク科
使用する部位:花部
主な成分:カロテノイド、フィトステロール、フラボノイド、苦み質、多糖類、精油
作用:消炎、抗菌、抗ウイルス、抗真菌、抗菌
傷ついた皮膚や粘膜の修復、そして保護します。
カレンデュラは地中海沿岸原産ののキク科一年草
3月末から6月くらいまで鮮やかな黄色やオレンジ色の花を咲かせます。
この花弁が昔からメディカルハーブとして利用されてきたのです。
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オーガニックオイルでインフュージョン(オイル浸出)したバームは
傷、やけど、手荒れ、唇の荒れなどに使います。
最近では、産婦人科で出産まじかの妊婦さんにカレンデュラオイルでの
マッサージを促す病院もあります。
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またアルコール浸出したティンクチャーは外用で肌トラブルや喉の炎症に
内容で胃炎や胃潰瘍などの消化器系の炎症にと幅広く活躍しています。
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カレンデュラティンクチャーはアルコールで抽出します。
アルコールで抽出するとハーブの水溶性と油溶性の両方の成分が抽出できる利点があります。
上質なオーガニックアルコールが入荷したときのみティンクチャーをを作ります。
昨年はオーガニック40度のアルコールが入荷したので
カレンデュラとエキナセアのティンクチャーを作りました。
- ティンクチャーの使い方
ティンクチャーの用途は幅広く、原液を使った除菌スプレーは、
テーブルなどの拭き掃除に使えます。
わたくしは海外に行くときには小さなボトルに入れて持っていきます。
これがことのほか便利なのです。
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アルコール濃度10%程度に水で希釈すれば、エアフレッシュナーや虫よけスプレーになります。
さらに1%以下に希釈したものは、有機栽培用の殺虫・殺菌剤に使えます。
アルコールとハーブのみで作っているので、マウスウォッシュやうがい薬として
使用することができますし、お茶やお湯に数滴混ぜて飲むなど内服も安心してできます。
そのほかにも入浴剤や化粧水、ヘアトニックなど、活用法は様々にあります。
工夫しだいと言ったところでしょうか。
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- カレンデュラを使うときには、ふたつ注意があります。
まず、キク科アレルギーの人は使用に注意が必要です。
妊娠中の人は特に、内服するときには注意が必要です。
ふたつ目にカレンデュラと“マリーゴールド”は違うということです。
カレンデュラは、ラテン語で各月の初日を意味するkalendaeが語源です。
原産地の地中海沿岸では、一年を通して咲くことから
各月の初日とつけられたという説もあります。
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日本には江戸時代に中国から渡来したといわれていて
和名のトウキンセンカ(唐金盞花)は、花の姿が黄金色の盞(サカヅキ)に
似ていることに由来します。
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なお、カレンデュラにはポットマリーゴールド
という別名がありますが、園芸店などでよく観賞用に販売されている
マリーゴールドとは別植物なので注意が必要です。
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この場合のマリーゴールドはフレンチ・マリーゴールドや、アフリカン・マリーゴールドなどであり
キク科タゲテス属に分類されます。
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これに対し、メディカルハーブとしてのポットマリーゴールドは、
同じキク科でもカレンデュラ属で、マリーゴールドとは属の異なる別植物です。
英名の“pot”は「食用にできる山菜、あるいは野草」を意味します。
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- カレンデュラの効能
肌の万能薬として知られ、化粧品にもよく配合されるカレンデュラは
作用が穏やかなため、ヨーロッパでは赤ちゃんや敏感肌の人にも
安心して使えるハーブとして使用されています。
また、女性ホルモンに似た働きをもつ成分を含むことから
月経のトラブルや更年期の不快症状など女性におすすめしたいハーブの1つです。
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生理痛など婦人科系のお悩みをもつ方々には、ブレンドハーブに
少しだけプラスするようにアドバイスいたします。
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- 肌トラブルの改善に使われます。
カロテノイドやフラボノイドなどの抗酸化物質や多糖類の複合的な作用で
皮膚や粘膜のダメージの回復を助けると考えられているからです。
切り傷、すり傷、やけど、手荒れ、主婦湿疹、唇の荒れ、アトピー性皮膚炎
赤ちゃんのおむつかぶれ、にきび、水虫、日焼け、乾燥肌など
幅広い肌トラブルに有効とされています。
ですが、アレルギーのある人が初めて使う場合は、
必ずパッチテストを行いましょう。
- かぜの予防に使われます。
抗菌・抗ウイルス作用のある成分や免疫系を活性化させる成分を含みます。
かぜやインフルエンザの予防や、かぜのひき始めにローズヒップなどビタミンCや
内臓を温めるジャーマンカモミールなどと共に使用します。
濃いめに入れたハーブティやティンクチャーを希釈してうがいすることも有効です。
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- 胃炎・胃潰瘍の症状を緩和します
荒れた胃粘膜の修復を助ける作用、抗炎症作用、血流を促進する作用などによって
胃炎や胃潰瘍に伴う胃痛や胸やけ、胃もたれ、食欲不振などの症状を緩和します。
- 女性の悩みの改善
カレンデュラティは、月経不順に対する民間薬として使われてきた歴史があります。
成分の1つであるフィトステロールには女性ホルモン様作用があると考えられていて
月経不順、月経痛、月経前症候群など月経に伴うトラブルや、
更年期障害の改善効果が期待されますので、先ほど記載したように良くよく使います
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- 目の健康
目の働きを助ける成分として知られるルテインを含み、白内障予防のほか
紫外線やブルーライトによるダメージから目を守る働きが期待できます。