news
ニュース
2023/03/10
クローバーは遺伝子の違いにより有毒になる
植物の陰謀について
あなたが子どものために作ってあげるシロツメクサのネックレスが毒の首輪かもしれないという研究があります。
ホワイトクローバーともいいますが
シロツメクサの花茶は昔から痰や咳の改善に使われてきました。
花だけでお茶にすると草っぽい味ですが、蜂蜜を加えると美味しくなります。
しかし研究によると人体に有毒な成分を産生していたという論文にであいました。
シロツメクサがかたつむりやナメクジなどから身を守るためにシアン化物を作る遺伝子を進化させてきたというのです。
シアン化物を作らないシルツメクサもあり、それらは低温環境で生育していることが分かりました。
Molecular Ecologyの9月24日号に発表された論文でOlsenらがシアン化物含量の違いの分子的基礎に関する知見を報告しています。
シロツメクサのシアン化物産生は二つの遺伝子によります。
一つは青酸配糖体を作って液胞に貯蔵し細胞壁には青酸配糖体からシアン化物を遊離する酵素であるリナマラーゼ。
細胞が傷害されたりすると細胞壁と液胞が接触して遊離のシアン化物が生じる。
Olsenらはシアン化物を作らないシロツメクサにはリナマラーゼ遺伝子が無いことを明らかにしました。
そういう植物が寒冷地に発生しているのは、食草動物が少ないためではないかと考えられます。
お電話でのお問い合わせ
072-809-2131
受付時間 / 10:00〜18:00(毎週火曜定休日)